ラブレターの日
たった一言。しかし彼には、どんな言葉よりもかけがえの無いものだ。
ロクスブルギーの棺 小説 掌編
雨に煙る
昔々或るところに、美しい『吸血鬼』の姉弟がいたそうな――
ロクスブルギーの棺 小説 掌編R-18
1.月下のソリスト
乾杯、という声とともに、ガラスの触れ合う音が慎ましやかに響く。雲ひとつない晴れ渡った夜空の下、広々としたバルコニーに設けられた一席で、紳士と淑女は向かい合って微笑みを交わし、葡萄酒のグラスを傾けた。一口を口に含んで一拍置いたのち、紳士はう…
ロクスブルギーの棺 小説 舞台編
1.銃を取る理由
「『人狼ライカン』、ですか」「あくまで噂、だがね」 糸目の男――上司にあたる人物だ――は、ぱんとひとつ手を叩き、目は少しも笑っていないまま、愉快そうに告げた。「おめでとうカウフマン。君が次の『狩人』だ」 そうして、机の上に鈍い銀色の四角い小…
ロクスブルギーの棺 人狼編 小説
曙光祭
春のある日。祭りを祝う人々と、祭りに出かける吸血鬼と、夜明けに震える人間の話。
ロクスブルギーの棺 小説 掌編
疵になりたい
初夜リベンジ系。「どうにかしてって言ったら、」の続きの話。
ロクスブルギーの棺 小説 掌編R-18
9.後日談
吸血鬼――ほとんど永遠の命を持ち、老いることの無い美しい肉体を持ち、血を糧に生きる化け物。人間と同様に知性を持って言葉を操り、化け物の力で命を蹂躙する、夜の住人。「――知っていると思うけれど、日光だけは部屋に入らないようにしたい」「はいは…
ロクスブルギーの棺 小説 本編