WORLD SETTING
『夜鬼』
その多くは知性が無く、恐ろしい異形の姿をしており、人間を喰らって糧にする。
日光を苦手とし、夜間や暗い森の奥で活動することからこの名がついた。
一説には、太古に世界から追放された『夜の神』の子、あるいはその信奉者の成れの果てとも。
現在も『夜の神』の信奉者は細々と存在しており、教会と衝突を繰り返している。
『吸血鬼』
他のほとんどの夜鬼と異なり、人間同様の高い知性を持つ。
老いることのない美しい容姿と、ほとんど不死と呼べる強靭な肉体を持つが、日光には弱い。
彼らの生態は謎が多く、一般的に知られている特徴が必ずしも正確ではないことも少なくない。
恐怖の対象である一方、神秘的な彼らの存在に魅了されてしまうものも少なからず存在する。
『原種』
その一体一体が天災級の力を持つとされ、個体数は極めて少なく、その起源は謎に包まれている。
力の高まりに伴って角が生えるため、太古に存在していた『竜』と関係しているとの説もある。
『原種』のうち何体かについては教会が存在を把握しており、その情報は機密として扱われている。
『雑種』
高い知性や美しい容姿、不死性は原種と同様。多くの血を吸い、力を高めることを喜びとしている。
親がきちんとした教育を施している場合、うまく人間社会に溶け込んで血を得ているが、
無秩序に人間を襲い、死に至らしめる個体も存在している。
教会
神に祈りを捧げ、人々の安寧を守り、夜鬼を狩る。その三つが、教会機関の理念である。
夜鬼の関わる事件や遺物は教会機関の管轄であり、一般の事件とは別に扱われる。
これは夜鬼に関する情報を収集し活用するためであるという他にも理由があり、
夜鬼に魅入られ、道を踏み外す者が増えないよう情報を統制するためでもある。
『白夜』
本拠地は地中海に浮かぶ島にあり、教会の関係者のみが連絡船で行き来している。
所属する審問官には対夜鬼用の銀製の特殊な銃弾と、それを撃ち出す大口径拳銃を支給されている。
日常的には日中・夜間の市内巡回を職務とし、夜鬼を発見した場合はそれの対処をする。
また、教会に隠れて暗躍する新興宗教、邪教、異教を取り締まることも重要な任務のひとつ。
夜鬼との戦闘を想定し、厳しい訓練を重ねた優れた戦闘員であり、人々の安全を守る存在。
『人狼』
その危険性は『吸血鬼』と肩を並べるほどであり、獣でありながら高い知性を持つ。
人間に擬態する能力を有しており、社会に巧妙に溶け込んで人間を喰らうとされている。
個体数が少なく、また正体を突き止めて狩ることが非常に困難なため、近年の目撃例は無い。
手掛かりの無い殺人や不審死が相次ぐと、必ずその存在を疑われることになり、人々を恐怖に陥れている。