いろいろな更新

FANBOXにて先行公開しておりました5月の作品をサイトに収納しました!
見てくださった方ありがとうございます。
まだご覧でない方はぜひ。

・ロクスブルギーの棺「人狼の噂」第7話、第8話
いよいよ人狼編もクライマックス。露骨に怪しいやつが出てきたな……。あと1~2話で完結になる予定です。
結末やいかに……!?

・曙光祭
イースターっぽい話を書こうと思って書いてみたやつ。
モルゲンレーテ・フェスト。なっげえ名前だな……。
架空の宗教について書くのは楽しかったりします。あんまり知識ないけど――

ラブレターの日の話はもう少し寝かせてから掲載するか、掌編なのでこっちに載せるか悩み中――

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エイプリルフールなので安直に女体化らくがきなどをしてみた――
ロッさん(♀)はあんまり胸が大きくないと良いなと思いながら予定より盛っていました。手癖。

ロク棺世界の吸血鬼は基本的に性転換はしないですけども!

#ロクスブルギーの棺
改装完了!!!

サイト改装全面的に完了しました!やったね!
作品ページを全種類作るのはさすがにチマチマになりそうです……。

こちらもどうぞよろしく。
『ロクスブルギーの棺』編集後記

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https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=...

『ロクスブルギーの棺』、無事に加筆修正が完了し、これにて完結となりました!
めでたしめでたし。大変めでたいことです。
これまで「長編として構想している物語のうちの一編」は書き上げたことがありましたが、「ひとつで完結する短編」というものを書いたことはほとんどありません。そういった意味でも、とても達成感のある作品となりました。


執筆のきっかけは、ちょうど吸血鬼が出てくるTRPGシナリオをGMとして回させて頂いたことです。
吸血鬼というモチーフ自体は大好きでしたのでシナリオもとても楽しく遊ぶことができ、吸血鬼の物語を自分も書いてみたいな、と思い着手しました。
いくつか物語の案はあって、「気弱な聖職者と吸血鬼のバディもの(?)」みたいなものもあったのですが、最終的に「吸血鬼を追いかけ続ける人間の物語」という今の形に落ち着きました。もっと文字数と時間をかけて、吸血鬼の棺が辿ってきた道のりとか、棺のために人生変わってしまった人とかを出しても面白かったかもしれませんが、最終的にロクスブルギーとカウフマンの再会というところに見せ場を持っていこうと思ったので、ばっさりカットしました。棺で一番人生が変わってしまったのは間違いなくカウフマンでしょうし、棺の背景的にもあまり多くの人がそれのことを知っているのも不自然だったので……。

そんな書き手の都合は置いておいて、物語のひとびとを少し振り返ってみようと思います。

■ロクスブルギーについて
タイトルにもなっている棺の主であり吸血鬼。ロマンに溢れる設定をたくさん盛り込んでも許される、吸血鬼というモチーフに大感謝。不老不死の美しい容姿と、人知を超えた能力を兼ね備えた夜の住人です。

名前の由来は「ロサ・ロクスブルギー」という薔薇から。
和名では「十六夜(いざよい)薔薇」といって、十五夜の満月を過ぎて少し欠けた月のように、花の一方が必ず欠けているところからそのように名付けられたそうです。なんて詩的な名前なんでしょう。あまりにもその由来が美しかったので採用しました。また、「チェスナット(栗)・ローズ」という名前もあり、蕾はトゲで覆われていて栗のよう。「茨の君」というか「棘の君」かもしれない。

彼は人間に対して複雑な思いがあります。本人の言う通り「好きじゃない」存在であり、しかし「嫌いではない」のです。それは彼がこれまで、比較的人間と交流を持ってきたからこそ出てくる感想でしょう。
彼が棺を大切にするのも、棺ごと人の世を流離うことになったのも、人間が関わっているからです。
そのうちには詳しい話をしてくれるでしょう。きっと私が死ぬまでには……。

ロクスブルギーは自分が化け物であることを強く自覚していますが、情緒の面で吸血鬼と人間の間にそれほど差は無いと考えています。それは自身に、孤独や寂しさを感じる瞬間があることを知っているからです。どれだけ長生きしてみても、不意に襲い来るその感覚から脱せないことが、彼を悩ませています。棺の中で眠ることにしたのは、その苦悩と直面するのを避けるためでもあったかもしれません。

そんな彼にとって、ルーは特別な人間のひとりなのでしょう。その先の別れを一層辛くすることになると知っていても、彼の二十年に報いようとロクスブルギーが決めたのには、やはり幼き日のルー坊やの行いがあったからかもしれません。実際のところ、棺で眠っている間どれくらい話を聞いていたかは定かではありませんが、もしかしたら結構聞こえていたのかも。恥ずかしい口説き文句とかをね……。
ルーとの別れは避けられないものになるでしょうが、それでも彼はひととき、永きに渡る孤独を癒す場所を見つけることができたのです。めでたし、めでたし。やはりその言葉で締めくくるのが相応しいでしょう。

■ルーについて
吸血鬼に出会って人生が歪んでしまった可哀そうな(?)人間です。
幼い頃は背の順で前の方になる小さな子だったけど、大人になるまでにめちゃくちゃでかくなったタイプの男です。これにはさすがのロクスブルギーもびっくりしたと思います。子供から大人になった同一人物を見たことはあまりなかったかもしれない。

ルーの家庭環境などもあまり詳しく書く隙間がなかったですが、カウフマン家は商売でそこそこ儲けていた、一代で財を築いていたタイプのお家かなと思います。悪く言うと成金な家庭でしたが、それでも礼儀作法なんかの躾はされていただろうと思うので、必要があれば意外にも美しい振る舞いを見せてくれるのかも。
しかし、ルーの母親が死んでから、父親はだんだん怪しいカルトのようなものにのめり込みはじめ、夜鬼に纏わる怪しい古物などを集めるようになります。元々商売のツテは多く持っていたので、「ロクスブルギーの棺」もそうしたツテから手に入れたものなのでしょう。

名前の由来は正直あんまりこれという強い理由はないです。吸血鬼ときたら人狼か!(?)というよく分からない連想からループス(狼)を入れ、でかい男が可愛い名前で呼ばれていたらかわいいな~という欲望があったくらいです。そんな由来がありますが、この世界では人狼は絶滅しているので、特にルーと人狼には関係はありません。ルー・ルプスちゃんとも無関係です。
本当はロクスブルギーに合わせて花の名前にしたかったんですが、いい感じに思いつきませんでした。
結果、ルピナスという花の語源がループスにあるということを知り、そこで妥協しました。
いろいろ説はあるみたいですが、この花の生命力の強さを狼に喩えてつけられたそうです。花言葉は「貪欲」。

ルーはロクスブルギーを友人と呼んでいますが、そこに内包されているのは単純な友情だけではないのだと思います。家族に対するような愛情、上位存在に対する憧憬と信奉、恋愛対象に対する恋慕や情欲……など、幼少期に出会ったひとりの存在にそれだけ多くの感情リソースを向けることになってしまっては、人生が歪むのも止む無しかもしれない。これまでお付き合いしていい感じになった女性もいたでしょうが、おそらく長続きすることはなかったと思われます。ルーにとって、ロクスブルギーより強く想える人は、おそらく現れることは無いでしょう……。

作中では意識して、ルーがロクスブルギーの性別について言及するシーンを入れないようにしています。世界観の設定的にはおそらく同性愛は褒められたものではないのだと思いますが、ロクスブルギーの性別がどうであっても、ルーのやることは変わらないためです。綺麗なものは綺麗だし、好きなものは好き。それが社会的にどうであるかという点を度外視する我の強い点は、確かに父親譲りなのかも。

ロクスブルギーが二十年に報いる形で傍にいてくれることになったことで、ルーの物語は美しい完結をしましたが、教会の人間として夜鬼と対峙する、あるいはロクスブルギーとの交流の中で変化する関係性など、彼の物語はいろいろと考える余地があるなと思います(今のところ3パターンくらい考えています)。
またお目にかかることがあれば、彼の危なっかしい人生を見守って頂ければ幸いです。

■作業用BGM
加筆修正作業にあたっては、いろはエディタ(https://proto-iroha.underxheaven.com)を利用させて頂きました。
音楽と背景画像を設定して文章を書けるオンラインのエディターです。
雰囲気の盛り上がるBGMがたくさんありましたので、いくつかお得にお気に入りのBGMを紹介します。

・人狼の為の子守唄 / しゃろう
回想シーンはじめ、多くのシーンでこちらを流していました。
優しくて少し寂し気なメロディは、遠い日の朧げな思い出を追いかけるルーの心情にあっている気がしました。

・月下美人 / まんぼう二等兵
ロクスブルギーが起きてから戦闘までのシーンは主にこれを流していました。
タイトルがもうそうだから(?)。戦闘シーンはやや加筆が多かった部分ですが、楽しくかけた気がします。
調子に乗りすぎるとバトルものになってしまうのが悩みどころです。

・ワスレナグサ / まんぼう二等兵
ふたりが再会するシーンはこちら。とてもエモーショナルな盛り上がりのあるBGMです。
終盤はかなり加筆したので、だいぶTwitter版と異なる雰囲気になってます。
ワスレナグサの花言葉は「私を忘れないで」です。これだけ覚えてブラウザバックしてください(?)。

・Horizon Blue / Ryo Lion
オマケ書いてる間は大体これ。可愛らしく明るいトーンが日常シーンにぴったり。
願わくば一分一秒でも長く、彼らのこれからの日常がこうありますように。畳む


ここまでお目通し頂きまして、ありがとうございます。
また別の機会にお目にかかれましたら幸いです。

#ロクスブルギーの棺
「妖精令嬢と識欲魔人」第25話「青い瞳のゲシュペンスト」

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カクヨム にて更新されています。
近況ノートも更新されていますよ!よ!
ぜひ読んでくださいね~

グリューネちゃんの頭の花が新バージョンになるのでメインビジュアルも新バージョンがいるな……。

#妖精令嬢と識欲魔人

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